外暮らしの家

「外暮らしの家」が、2012年度のグッドデザイン賞を受賞しました。「小さく建てて大きく暮らす」をコンセプトに、ミニマムでスマートな住空間と、コミュニケーションデッキで、自然や地域の人々とつながる家。エコとコミュニケーションを大切にする、これからの家のデザインとして注目されています。外構と一体的な動線で建物をとらえると、お家にいながら、非日常の遊び心にあふれた空間を生み出す事ができます。

小さく建てて、大きく暮らす家。

小さく立てて、大きく暮らす家。家自体は小さくして、そのかわりに外に対して開かれた家。家そのものではなく、その周りの環境をデザインすることで暮らしはぐっと外に広がって、もっと自由で生き生きとしたかたちが見えてきます。

少子化・高齢化が進む時代、家づくりは子育て家族だけのものではなく、さまざまな世帯に対応するかたちが求められています。たくさんのエネルギーを消費する家から、環境をうまく取入れたコンパクトな暮らしへ。家と家の間にほどよい空間があって心地よい街並みや、活気あるコミュニティを形づくっていく。これからの社会や地球環境にもきちんと対応しながら大きく暮らす家づくりを考えてみました。

 

グッドデザイン賞審査委員の評価コメント

「小さく住まう」というコンセプトは、真剣に省エネに取り組まなければいけない今後の選択肢の一つになるだろう。この提案は、屋内で使用するエネルギーを最小限にとどめ、外部に開かれたデッキの活用によって個性的な暮らしを手作りし、地域コミュニティーへの広がりを想定するなど先進的であると言える。ミニマムながらも使い勝手に配慮のある設備や地方の工務店でも施工の可能な耐震木造などは、標準化することで質を高め、同時に価格を抑えることが可能となる。収納面積に限りがあるので勇気のある決断ではあるが、こういう住まい方を選ぶ人が 増えると地球も少しは持続するのかも、と希望をいだかせてくれる。